【初心者向け】書道セットと筆の選び方完全ガイド|鉄筆堂監修

枯山水 書道 書道
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【完全保存版】鉄筆堂が教える!
書道初心者のための書道道具の選び方と書き始めガイド

こんにちは、書道専門家「鉄筆堂(てっぴつどう)」です。

この記事では、「書道をはじめたいけれど、どんな道具を揃えればいいの?」
「筆の種類ってどう違うの?」と悩んでいる初心者の方に向けて、
必要な書道具の選び方と使い方を丁寧に解説していきます。

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書道に必要な基本の道具とは?

書道を始めるにあたって、まず必要になるのが以下の7つの道具です。

中でも「筆(ふで)・墨(すみ)・硯(すずり)・紙(かみ)」の4つは、
文房四宝(ぶんぼうしほう)と呼ばれ、
中国から伝わる書の基本用具として、古くから大切にされてきました。

文房とは書斎を意味し、四宝とは「筆・墨・硯・紙」の4つの道具が
書を学ぶ者にとって欠かせない「宝物」であるという意味が込められています。

この四宝に加え、書道を学ぶ上で必要になる道具は以下の通りです:

  • 筆: 太筆と細筆。文字の大きさや用途で使い分けます。
  • 墨: 固形墨または墨汁。初心者には和墨がおすすめです。
  • 硯: 墨をするための道具。初心者は安価な石製や合成樹脂製で十分です。
  • 半紙: 練習用の紙。厚みとにじみ具合で選びましょう。
  • 文鎮: 半紙を固定するための重り。
  • 下敷き: 紙の裏移りを防ぎ、筆運びを安定させます。
  • 墨池(ぼくち)・筆巻きなど: あると便利な補助道具。

一度そろえてしまうと長持ちします。
私の工房では50年以上前の筆や硯があります。
未だに現役です。
丁寧に扱うことが大事です。
※使い捨てのような道具ではありません。

 

和筆

1. 筆ふで(太筆ふとふで・細筆ほそふで)

筆は、書道における命とも言える最も重要な道具のひとつです。
書の印象や表現力は、筆の選び方によって大きく変わります。

筆は大きく分けて「太筆」と「細筆」の2種類があります。

太筆(ふとふで)|半紙・条幅などに使用

太筆は、主に半紙はんしや条幅などに、
大きめの文字を書くための筆です。

書く文字の大きさによって号数を選びます。
筆の号数が大きくなるほど筆のサイズも大きくなります。

  • 1〜3号: 条幅や画仙紙に大きく書く用途。展覧会用や課題作品向け。
  • 4〜6号: 半紙に適した太筆。 特に5号は、半紙に2〜4文字を書くのに最適で、
    初心者にも扱いやすいサイズ。
  • 7〜10号: 半紙に6文字以上やや小さめに書く練習用として、力加減の練習にも向いています。

※最初はのりで固められているので洗って下さい。

細筆(ほそふで)|名前書き・細字用に使用

細筆は、封筒の宛名や年賀状の署名、
または小作品の落款(らっかん)などに用います。
細かい筆致を求められるため、
穂先のまとまりや腰の強さが大切になります。

  • 1〜3号: 最も繊細な線が書けるため、細字書道(小筆)や写経に最適。緻密な作品向け。
  • 4〜6号: 宛名書き・のし袋・賞状署名など実用書に適したサイズ。
  • 7〜10号: 細筆の中ではやや大きめ。初心者が運筆に慣れる練習にも最適。

 

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※ある程度しっかり洗っても大丈夫です。

筆選びのポイント

筆の号数だけでなく、「毛質(羊毛・兼毫・イタチ毛など)」や
筆の腰(硬さ・弾力)」によって書き心地が変わります。

書きたい文字の大きさや用途に応じて選びましょう。

※小筆はあまり安価な物だと表現力や耐久性に欠けることがあります。
初心者は唐筆など軸系が太い小筆は選ばない方がいいです。(扱いに難しい)

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書き終わったらそっと水に浸けて優しく拭く
だけで大丈夫です。
※易しく扱うというのがコツです。

2. 墨

墨には「墨汁」と「固形墨」があります。

墨汁: すぐに使える便利な液体墨で、初心者にも扱いやすいですが、
本格的な書作品には向かないこともあります。

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固形墨: 固形の墨を硯(すずり)で水とともにすりおろして使います。
初心者の方には、和墨わぼく(日本製の墨)をおすすめします。
和墨は比較的柔らかく、軽い力でもよく擦れ、扱いやすいのが特徴です。

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※これは私も使っていていつも安定感があります。

一方、中国製の唐墨とうぼくは、質の高いものもありますが、
全体的に非常に固く、初心者には擦るのが難しいと感じられる場合があります。
また、製品管理が甘いことがあり、
墨の中に小さな石粒などが混入しているケースも報告されています。

このような異物が含まれた墨を使用すると、
硯に傷がついてしまう可能性があります。

硯に一度傷が入ると、墨を磨る際にひっかかりを感じるなど、
使い勝手が悪くなることがあります。

硯が安価なものであれば大きな問題にはなりませんが、
端渓硯たんけいけんのような高級硯を使用している場合、
その美しい石肌に傷が入ると硯の美観が損なわれてしまいます
なお、これは書の品質そのものに直接的な悪影響を及ぼすわけではありませんが、
美術品としての価値や愛着を持って使う道具としては大きな損失となり得ます。

結論: 初心者の方には、柔らかく擦りやすい和墨を使用することで、
硯にも優しく、墨磨りの基礎を安心して学ぶことができます。

3. 硯(すずり)

墨を磨るための道具で、墨汁を使う場合でも硯に注いで使用するのが一般的です。
硯には主にプラスチック製と天然石製があります。

プラスチック製: 軽くて安価なため、学校用や練習用として広く使われています。
ただし、墨が滑りやすく、磨る感触が天然石製とは異なります。

石製: 天然の石を使った硯は、墨を滑らかに磨ることができ、
書き味が向上します。
表面のきめ細かさや石質が書道の品質にも影響するため、
上達を目指す方にはおすすめです。

日本国内の代表的な硯:

  • 雨畑硯あまはたけん(山梨県)…日本で最も有名な硯の一つで、硬めの石質が特徴。
    耐久性が高く初心者から上級者まで使用されていますが、やや硬い印象もあります。

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雨畑硯

中国の代表的な硯:

  • 羅紋硯らもんけん…中国の安徽省歙州(きゅうしゅう)周辺で採れる硯で、「羅紋」と呼ばれる独特の模様が現れるのが特徴です。
    羅紋はまるで絹を織り込んだような美しい文様で、観賞用としても人気があり、
    美術価値も高いとされています。
    実用性にも優れ、墨の乗りやすさや均一な磨り心地で評価されています。
  • 端渓硯たんけいけん(広東省)…世界的に最も評価の高い硯で、滑らかな磨り心地と美しい模様が魅力。
    高級品になると芸術的価値もあります。
  • 歙州硯きゅうじゅうけん(安徽省)…端渓と並ぶ名品。
    非常に緻密な石質を持ち、磨墨性に優れています。
  • 澄泥硯ちょうでいけん(河南省)…粘土を焼き固めて作る特殊な硯。
    古来より皇帝にも愛用されていたとされ、独特の磨き味が魅力です。

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羅紋硯

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初心者の方は、必ずしも高級硯を用意する必要はありません。
最初は安価な石製硯やプラスチック製で十分です。

ただし、注意点として、
墨に混ざった異物(特に中国製の安価な固形墨に稀に見られる小石など)が
硯を傷つける可能性があります

この傷は書の品質には直接影響しませんが、
端渓硯などの高級硯の場合、
美観が損なわれる恐れがあります

そのため、初心者のうちは道具に過度にこだわらず、
磨墨感覚を養うことに集中するのが良いでしょう。
ある程度上達してから、自分の筆癖や磨墨の力加減に合った硯を
選ぶことをおすすめします。

硯の使用後は墨を水で流し、
柔らかいスポンジで丁寧に残っている
墨のカスを落としましょう。

4. 文鎮

紙が動かないように押さえるための重しです。
細長い棒型が一般的で、初心者にはやや重めのものが安心して使えます。

※高価な物もありますが、あくまで練習用なので
形や大きさにこだわる必要がありません。

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5. 下敷き

筆圧を均一にし、半紙に墨が染みすぎないようにするための道具です。
フェルト製やナイロン製が使いやすく、濃紺色やえんじ色が基本です。

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6. 半紙

練習用としては、にじみにくく厚めの半紙がおすすめ。
初心者には「機械漉き」の半紙が扱いやすくコストも低めです。

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7. 書道セット(初心者用)

これらの道具が一式入った「初心者用書道セット」も市販されています。
最初から完璧な道具を揃えるのは難しいので、
まずはセットを購入し、徐々に自分に合う道具に買い替えていくと良いでしょう。

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初心者のための筆の選び方|失敗しない「四徳したく」チェック

書道を始めたばかりの方がまず迷うのが、「どんな筆を選べばよいのか」ということです。
鉄筆堂てっぴつどうでは、初心者の方にこそ意識していただきたい筆選びの基準として、
四徳したくという考え方をご紹介しています。

四徳したくとは?

四徳したく」とは、筆に求められる基本的な4つの性質を指します。
これらは、書きやすさ上達のしやすさを左右する重要なポイントです。

尖(せん): 筆先がしっかり尖っているか

斉(せい): 毛並みが揃っているか

円(えん): 筆の腹に適度な膨らみがあるか

健(けん): 毛の弾力がしっかりあるか

この4つがそろった筆は、初心者でも運筆感(筆の動かしやすさ)を
しっかり体感でき、上達のスピードが違ってきます。

Q&A|初心者によくある質問

Q1. 子供用の筆と大人用の筆、何が違う?

A. 基本的にはサイズと毛の量が異なります。
大人用の方が筆の腹が大きく、字に安定感を出しやすいです。

Q2. 初心者でも固形墨を使ったほうがいい?

A. 最初は墨汁で十分です。
固形墨は墨の濃淡を自分で調整できるため、中級者以上におすすめです。

書道を楽しむための心構え

書道は単なる技術ではなく、心を整える「道」の一つです。

字の上手・下手よりも、
「丁寧に書く」ことが最も大切です。

筆に心を乗せて書くことで、
自分自身を見つめ直す時間にもなります。

 

まとめ:最初の一歩は、正しい道具選びから

初心者が書道を始めるにあたっては、
筆の選び方・墨の種類・半紙の質など、
初歩的だけれど重要な要素がたくさんあります。

正しい知識を持って道具を揃えることが、
長く楽しく書道を続ける第一歩です。

鉄筆堂では、書道を学びたいすべての人を応援しています。
もし迷ったら、どうぞお気軽にご相談ください。
あなたに合った道具選びを、鉄筆堂が心を込めてお手伝いします。

最後に:あなたも書道の世界へ

筆を持つことで、言葉に命が宿り、感性が育ちます。
忙しい日常の中に、ほんの少し筆を運ぶ時間を取り入れてみませんか?
鉄筆堂は、あなたの「はじめの一歩」を全力でサポートします。

鉄筆堂
📍 江戸川区
📝 書道歴55年・筆耕歴35年
🎓 高等学校教員経験あり
✍️ 賞状・封筒・布・垂れ幕まで対応

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