
書道パフォーマーに伝えたい書道の基本
~書道パフォーマンス~
ぼくは仕事で視界に入らない文字を
数多く書いてきました。
基本が出来ていないと文字の構造が
デタラメな字になってしまいます。
どんなサイズの文字を書いても、
普段から基本の古典に振り返るように
努力してきました。
例えば垂れ幕など巨大な文字も書いてきました。
この経験から書道パフォーマンスについて
共有できる発信をいたします。
最初にお伝えすることは、
書道をやっていない、一般の多くの人90%以上の人が
書道を正しく認識できないと言うことです。
だからといっていい加減な字を書くことは
書道パフォーマーとして恥ずかしいことだと
認識すべきです。
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はじめに
書道パフォーマンスが注目を集める現代において、
観客を魅了する表現力と伝統的な書道技術を
両立させることは重要な課題です。
パフォーマンスの華やかさの背景には、
確かな基礎技術と書道本質的な理解が重要です。
筆の基本的な扱い方について
熟知していないといけません。
書道パフォーマンスに関して
筆は表現の要となる道具です。
通常、正しい筆の持ち方は、
人差し指、中指、親指の三指で筆軸を支え、
薬指と小指で安定させる「三指法」が基本となります。
書道パフォーマンスでは
中には箒みたいな筆を持ち
全身でしか支えられない場合もあります。
大筆を使う際は、筆全体を使って書くことを意識し、
筆先だけでなく筆腹も活用して豊かな表現を考えます。
筆の穂先の向きと筆圧の調整により、
線の太細、濃淡、かすれなどの変化を
自在にコントロールできるようになることが重要です。
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書道パフォーマンスの書き方
派手に見える書道パフォーマンス。
よく考えて欲しいことがあります。
それは、あなたの視界外の文字を書いていることです。
視界外の文字を書く
通常の書道ではバランスを考え
あなたの目の視界内で書かれています。
ですから勢いに任せて書いた文字は
後からデジカメなどで撮影すると
極端にバランスが悪いと認識できるわけです。
視界外の文字を書いていることを
強く認識しないといけません。
※計算しないで書いていると、
ただ書いているだけになります。
また大きな文字を書くと
強い高揚感を得られますから
このことで自慢に思ってしまうひとが
多いく、発信も誤った方向に向かいやすいです。
※自分は特別だと思う意識が高くなり
他人を軽視する人もいます。
姿勢と身体の使い方
書道パフォーマンスでは、
全身を使った表現が求められます。
基本姿勢として、足を肩幅に開き、
背筋を伸ばし、肩の力を決めた自然な立ち方を心がけます。
書く際は腰を中心とした身体の軸を意識し、
肩甲骨から腕全体を使って筆を動かします。
大きな作品を制作する場合、
膝を使った上下の体重や移動による
左右の動きを取り入れることで、
ダイナミックな表現が可能になります。
文字の構造と美の原理
勢いのあるパフォーマンスでも、
文字が美しくなければ書道作品としての
価値は半分減ります。
文字大事や配置についても、
伝統的な書道理論に基づいた
美的なバランスを選びながら、
パフォーマンス性を加えた工夫が求められます。
特に大作では、遠くから見ても文字が読みやすく、
全体としての調和が取れていることが重要です。
墨と紙の特性を理解する
使用する墨と紙の特性を理解することは、
表現の質を決める重要な要素です。
液体墨は濃度が一定で使いやすい逆に、
固形墨を磨いた墨汁はある黒色と非常に淡い表現が可能です。
紙についても、にじみやすい和紙と
比較的にじみにくい画仙紙では表現効果が異なります。
紙の特性を考慮した筆運びと、
意図した表現効果を得る為の技術的な
調整能力を身に付けることが重要です。
古典の学習と現代表現の融合
書道パフォーマンスが音響に終わらないためには、
伝統的な古典作品の学習が集中しません。
普段から、王羲之の「蘭亭序」や空海の「風信帖」など、
歴史の名作を臨書することで、
筆法や文字の美しさの本質を体得できます。
この古典的な技術を基盤として、
現代的な表現やパフォーマンス要素を定めることで、
観客に感動を与えることが生まれます。
伝統と斬新な作品のバランスを考えながら、
自己の表現スタイルを確立することが求められます。
まとめ
書道パフォーマンスの成功は、
確かな技術力と表現力の両立に懸かっています。
基本的な筆使い、正しい姿勢、文字の美しさ、
素材への知識、そして古典の学びを育てていく
総合的な書道力が、
観客の心を動かす真のパフォーマンスを可能にします。
あなたの書いた字が何と書かれているかを
理解しましょう
何と書いてあるかわからず字を書くことは
非常に愚かなことです。
また古典の技法などを無視した書き方は
愚行になります。
必ず普段からの字でも、古法にそった
考え方で揮毫しましょう。
書道熟練者はあなたを見ています。
たいした技量でも無いのに
【書道パフォーマー】と自分で賞するのは
愚行の愚と認識して下さい。
※80%の人が間違った考え方で書道パフォーマーを
しています。
※特に若い人は名声を上げたいが為に、
書道パフォーマンスをする人が多いです。
そんなに書道パフォーマーってえらいんですか?
パフォーマンスをしているだけで特別な
書道家だと世間は誤解されるケースが
非常に多いのです。
世間を馬鹿にしてはいけません。
どんなに着飾ってパフォーマンスをしていても
ダメはダメです。
パフォーマンスの素晴らしさにイライラさせられる、
これから、書道の本質を深く洞察し、
日々の基礎練習を怠らないことが、
優れた書道パフォーマーへの道筋となります。
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