プロの筆耕で墨継ぎが敬遠される理由|葬儀会社3年の実務経験

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プロの筆耕で「墨継ぎ」が
敬遠される理由
|葬儀会社3年の実務経験から

書道歴55年、
読売書道展特選の書道家・藤井直樹です。

私は葬儀会社で3年間、
大型看板や垂れ幕の筆耕を
担当していました。

そこで直面したのが、
「墨継ぎ」問題です。

墨継ぎとは何か

墨継ぎとは、
毛筆で文字を書いている途中で
筆の墨が切れ、
墨を継ぎ足すことです。

一見、何も問題なさそうですが、
実は大きな問題があります。

墨継ぎの何が問題なのか

  • 墨の濃さが変わる
    墨を継ぎ足すと、
    微妙に濃さが変わります
  • 線質が変わる
    墨の粘度が変わり、
    線の太さや勢いが変わります
  • 統一感が失われる
    一枚の作品の中で
    線質がバラバラになります

正式な筆耕では
墨継ぎは敬遠される

芸術作品としての書道なら、
墨継ぎも「味」として
許容されることがあります。

しかし、
正式な筆耕では話が別です。

墨継ぎが許されない場面

  • 賞状・卒業証書
  • 式典の看板・垂れ幕
  • 喪中はがき・弔事の文字
  • 企業の感謝状・記念証書
  • 神社のお札・おみくじ

これらは公式の文書です。
一貫した線質が求められます。

葬儀会社での実務経験

私は葬儀会社で3年間、
2m×3mの大型看板や
垂れ幕を書いていました。

大きな文字を書くには、
大量の墨が必要です。

一度に書ききれず、
何度も墨を継ぎ足す。

すると、
「最初の文字と最後の文字で
線質が違う」
という問題が起きました。

現場での葛藤

墨を濃いめにすれば、
線が太くなりすぎる。

薄めにすれば、
途中で墨継ぎが必要になる。

墨継ぎすると、
線質が変わってしまう。

この葛藤との戦いでした。

筆ペンという解決策

そこで私が行き着いたのが、
筆ペンです。

筆ペンのメリット

  • 墨継ぎなし
    最初から最後まで
    同じ濃さ、同じ線質
  • 一貫性
    作品全体の統一感が保てる
  • 実務向き
    正式な筆耕に最適

しかし、筆ペンには
大きな問題がある

筆ペンは便利です。
しかし、問題があります。

それは、
多くの人が雑に使う
ということです。

一般的な筆ペン使用者の問題

  • 古典的な筆法を無視
  • 入り・送り・止め・払いが適当
  • 「可愛い系」で品格がない
  • 正式な場面には不適切

筆ペンは便利だが、
格式が必要な場面には使えない。

そう思われているのが現状です。

筆ペン × 古典的筆法
= 最高の実用書道

そこで私は考えました。

筆ペンで、
古典的筆法を再現できないか?

書道歴55年の技術があれば、
筆ペンでも正統派書道が書ける。

墨継ぎなし、
一貫した線質、
古典的筆法。

これが実現できれば、
実務に最適な書道になる。

書道教室の先生が驚いた

練習のために通った
書道教室の先生から、
こう言われました。

「これだけ筆ペンを使える人は
見たことがない」

55年間、小筆で鍛えた技術が、
筆ペンでも活きたのです。

喪中はがきに最適

特に喪中はがきは、
筆ペンが最適です。

喪中はがきの要件

  • 失礼があってはいけない
  • 格式が必要
  • 統一感のある線質
  • 墨継ぎは不適切

毛筆だと墨継ぎの問題。
可愛い系の筆ペンだと品格がない。

しかし、
古典的筆法を使った筆ペンなら、
すべての要件を満たします。

まとめ

正式な筆耕で
墨継ぎが敬遠される理由:

  • 墨の濃さが変わる
  • 線質が変わる
  • 統一感が失われる

筆ペンなら墨継ぎなし。
しかし、雑に書いては意味がない。

古典的筆法 × 筆ペン
= 実務に最適な書道

これが私の55年の結論です。


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